不器用なタッシュ
第16章 切望
テーブルの上に散乱したのは――――興信所に調べさせた小田切の写真や書類。
香織の目の前に丁度、小田切とツーショットで写っている飛んでいった。
「何これ!?」
それは、俺の台詞だろ。
「聞きたいのは、俺だけど……まさか一緒に暮らしてるとはな」
後をつけた時から何となく嫌な予感がして、興信所に調べさせたらビンゴだった。
だからこそ、小田切はとっくに香織に手を出していると思ったんだ。
結局、何もしていないみたいだが、それでも一緒に住んでいる事実は変わらない。
十分、許せない状況だ――――。
俺の知らないところで香織お前は、小田切と同じ空間でずっと笑っていたのかよ?
そう考えるだけで、腸が煮えくり返る。
だが肝心な香織は、俺の気持ちよりも小田切の心配しかしないんだ――――。
「こんなの調べて、どうするのよ!」
――――ほら。
『可愛さ余って~』なんとやら。
だったら、とことんやってやるさ。
「人ってさぁ~善人とかエリートが転落する姿見るの結構、好きだよね……」
「はぁ?」
俺は香織の傍まで近寄って、仲良く微笑み合っている二人の写真を指で挟んで意味深にチラつかせた。
香織の目の前に丁度、小田切とツーショットで写っている飛んでいった。
「何これ!?」
それは、俺の台詞だろ。
「聞きたいのは、俺だけど……まさか一緒に暮らしてるとはな」
後をつけた時から何となく嫌な予感がして、興信所に調べさせたらビンゴだった。
だからこそ、小田切はとっくに香織に手を出していると思ったんだ。
結局、何もしていないみたいだが、それでも一緒に住んでいる事実は変わらない。
十分、許せない状況だ――――。
俺の知らないところで香織お前は、小田切と同じ空間でずっと笑っていたのかよ?
そう考えるだけで、腸が煮えくり返る。
だが肝心な香織は、俺の気持ちよりも小田切の心配しかしないんだ――――。
「こんなの調べて、どうするのよ!」
――――ほら。
『可愛さ余って~』なんとやら。
だったら、とことんやってやるさ。
「人ってさぁ~善人とかエリートが転落する姿見るの結構、好きだよね……」
「はぁ?」
俺は香織の傍まで近寄って、仲良く微笑み合っている二人の写真を指で挟んで意味深にチラつかせた。