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君と描き始める未来に

第7章 ひたすら滝島目線

前に聞いた事があった…。


光花ちゃんが亡くなって、憔悴しきってた小田切を社内の小田切派の女子は、みんな心配していた。


新しい恋をと思った俺は、周りを見てみればいいと思ったが、余りにも無頓着過ぎて、ちょっとキレて次々と言葉を投げ付けた…。


『マジ自覚ないの?天然王子!』


『はぁ~やつれた顔もセクシーよ!その可哀想っプリが、失恋した女子達を奮い起こしてるの解らんの?』


『それとも、態となのか?』


『自分にどれだけの好意が向けられてるか…敢えて無視なの?』


『…じゃあ、知ろうとしないんだな?』


『ヒナちゃんを忘れろとは言わないが、おまえは少なからず後十数年は生きていくんだよ。少しは周りも見ていけよ。』


小田切が光花ちゃんの事で、自虐的になってしまってたのもあったが…周りの気持ちを無視し過ぎにも思えたし…でも、それより単純に幸せになって貰いたかったんだ。


俺なりに必死だったが、最愛の恋人を失ったんだから仕方ないのに…酷い事しちまったな…。

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