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君と描き始める未来に

第7章 ひたすら滝島目線

「志信くんも、香織さんも…色んな困難があったと思いますが、最後は運命の引力に引き寄せられて、めでたく結ばれて、本当に良かったです!」


俺は、お猿さんみたいに腕で大きなハートマークを作ると、星叶も真似していた。


流石だ!我娘よ!


「これからは、イチャイチャな時も、喧嘩しちゃった時も、ダブルベッドで仲直りして、長い人生を幸せに過ごしてイキたまえ!」


親指を立てて、キメポーズをする。


「これにて、一件落着~!」


最後に、深々とお辞儀をすると拍手喝采だった。


ちょっと…やり過ぎたかなぁ~と思ったのに、二人の人柄なんだろう、集まった人たちの心温かさを感じた。


香織ちゃんも照れながら、拍手をくれた。


御両親の笑顔も優しい…。


ただ一人、小田切だけは眉間に皺を寄せて、口元がひきつっていたが、こんなアイツを見れるのも、これが最後かもしれないなぁ。


ケケケッ!

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