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君と描き始める未来に

第10章 友情と愛情

「黎子も言ってたよ…てか、私が興味津々で聞いちゃったんだよね!」


「そうなの!?」


勇気あるな…流石、腐れ縁!


食器をしまって手を拭いて、コーヒーを淹れ始めながら


「黎子は…暢くんなら、何だっていいんだって…。」


「へぇ…暢くんと一緒だ…。」


やはり思い合ってる二人だからかな…。


ジ~ンと感動してると、香織は突如


「甘いよ…黎子はそんな乙女じゃない!」


ハッキリ言い切り、ニヤリと笑う。


うっ!サスペンス劇場?


「な、何?」


「黎子は暢くんの遺伝子に惚れ込んでるのよ。」


「へ?遺伝子…。」


そりゃ~あの二人が遺伝子大好きなのは分かるけど…。


「理想の遺伝子なんだって!そのルーツが知りたくて、付き合ってもない内から、暢くんの御両親に会いに行こうとしてた位なんだよ!」


「そうなんだ…。」


何か…良く解らない次元になってきた…。


やっぱり雲の上に住んでそうだな。

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