テキストサイズ

君と描き始める未来に

第11章 君との思い出

それにしても香織、オモチャ選ぶ時、楽しそうだったな~。


自分の子の時は、どうなんだろ…割りと落ち着いてるのかも。


寧ろ俺が、浮かれてそうかもな…気を付けよう~!


まだ、現れてない未来の子どもに、色々と思いを馳せてみる。


そんなやり取りをしつつ、滝島の住んでいるマンションに到着した。



インターフォンを押すと。


「いらっしゃ~い!香織ちゃん!」


両腕を広げて、滝島が待ち構えていた。


「こんにちは、滝島さん。今日は、お邪魔します!」


「ゆっくりしてってねぇ~!香織ちゃんが来るのを指折り数えて待ってたよ!」


「はは!またまた~滝島さんオーバーなんだから~。」


香織と滝島は、盛り上がっている…てか、俺の存在に態と触れてないだろ!


目を細めてジッと、睨み付けると


「やだぁ~!信りんたら~ジェラシィ~?ちゃんとオマエも待ってたよ!」


白々しいな…突っ込むのも面倒臭そうだ。


「お邪魔します。」


一言だけ言って、靴を脱ぎ揃えてとっとと上がって行った。 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ