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君と描き始める未来に

第11章 君との思い出

ベッドに腰掛け、見詰め合い……お互い自然と瞳を閉じて唇を重ねる。


「ん…香織…。」


名前を呼ぶだけで、胸の奥がキュンと甘酸っぱくなる。


香織の腕が背中から肩に掛けて回される。


「はぁ…志信……好き。」


啄む様なバードキスを繰り返す度に、チュッて音を鳴らす。


「愛してるよ……香織…。」


「ふふ…私も…。」


微笑む唇をくわえ込み、ゆっくりと舌を絡ませ合う。


触れ合う部分が、温かく熱を帯びてくる。 


クチュ…チュッ…。


甘くて、甘くて…幸せな日々…。


「香…織…。」


自分の人生に、こんな日が訪れるなんて…思わなかった。


「志信…ふふ…くすぐったい…。」


光花を失った時は、先が真っ暗で闇の中…一筋の光を照してくれたのは…君しかいなかった。


耳たぶに軽く、息が掛かる様に囁く。


「くすぐったい?」


「ひゃっ!態とでしょ~!」


「違うよ~。」


「もう~!」


じゃれあいながら、ベッドに倒れ込む。

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