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君と描き始める未来に

第12章 エピローグ

香織と出会った場所…。


もし、ここに橋がなかったら俺たちは出会う事は、無かったのかな…?


月明かりと外灯で、水面はいつもの様にキラキラしている。


「それは…無いな…。」


きっと、どこに居ても俺は、君を見つけ出していた…。


根拠のない自信が、湧いてくる。


「よっし!帰るぞ!」


DVDの袋を握り直して、急ぎ足でマンションに帰った。





「ただいまぁ~!」


「志信!お帰りなさい!」


パタパタとスリッパの音がする。


この音を聞くと、不思議と安心感に包まれる。


「香織、借りて来たよ!」


「有難う~!」


「滝島が、今日こそディズニーかって!借りないよって言ったんだけどさ。」


笑いながら言うと、香織は少し考えて


「ディズニーか……次は観てみようかな…。」


「えっ?好きじゃなかったよね?」


そんな事は、初めてで驚いた。


「ふふ…まぁ…ちょっと勉強かな。」


勉強…なんだろ?

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