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君と描き始める未来に

第12章 エピローグ

「香織…グラスが…。」


「あっ!私は、水にするから!」


「水!?」


また、胃の調子が悪いのかな?


「香織…胃は大丈夫なの?」


「ん~。寧ろ健康だよ!」


本当かな…顔色は悪くないけど…。


「じゃあ、乾杯しよ!」


香織は凄い、楽しそうだった。


「うん…乾杯!」


「乾杯っ!」


チンッ!グラスの綺麗な音がした。


「ふふふ…。」


口元を押さえて笑い出す。


「香織~。やっぱり何かあったんだろ!」


「はははっ!うん!実は志信にプレゼントがあるんだ。」


「へっ?プレゼント…。」


誕生日じゃないし…


「何だろ?」


「へへ~。ジャジャン!!」


香織は後ろに手を回して、隠していたモノを目の前にかざしてきた。


「え……これは…。」


マジで…。


胸の奥が、熱くなる。

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