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君と描き始める未来に

第3章 実家の魔の夜

2ヶ月半前

「うぅ~!超緊張するぅ~!」 


「ははは!余り考えない方が、いいから!」


「そうだけど…はぁ、おっちょこちょいだからなぁ、私…。何かやらかさなきゃいいけど…。」


香織の緊張が、凄い伝わる。


まぁ、彼女の実家に挨拶に行った時は、俺も同じだったから気持ちは分かる。 


お出迎えから、お笑いみたいな香織のご両親に、一気に気が解れたけど。


緊張する程、真剣な香織の気持ちが嬉しいな。


心配なのは寧ろ…母さんの方だ。


香織が呑めると分かったら、ここぞとばかり呑ませてしまうんじゃないか?


まだ、実家にいた頃にいつも


「男ばかりと晩酌してもつまらないわね!」


そうボヤいていたし…。


「はぁ~。」


俺もため息を吐くと


「あれ?志信も緊張してるの!」


「あ…いや…緊張て言うか一抹の不安と言うか。」


「ん~?」


こんな俺に不思議そうにしていた香織は、後々理由を理解する事になった。

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