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君と描き始める未来に

第3章 実家の魔の夜

それからは、母さんの独壇場の魔の宴会だった。


「はいはい!志信しっかりしなさい!これくらい飲めなくて、香織さんを食わせていけないわよ。」


でた!食わせていけないわよ!


「たくっ!母さんのその基準は、何なんだよ!」


「男は、酒の場が勝負なのよ!昔からの常識です!」


「知るかよ!」


反撃すると


「何ですか!たくっ澄ました顔して~可愛げない!香織さんも気を付けてね!この子の何処が良かったの?見てくれだけ、いっちょ前でぇ~。」


そんな母さんの質問に


「ははは~志信さん、めちゃめちゃ優しいし、何でもしてくれるし、心根が温かいです!だから温かいしこ家庭だったんだろうなって…気遣いも細かいし、お義母さん影響と思ってました。」


楽しそうに語る香織に


「きゃ~!香織さん、いい人過ぎ!志信の腹黒さに、騙されないでねぇ~!」


母さん…見てたのか…。
冗談に聞こえない。


俺が固まると、香織は本気で


「確かに策士の才能はありますが!腹黒より、どっちかって言いますと、寂しがり屋さんなんですよ!お義母さん!」


香織…ナイスフォロー…かな?

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