テキストサイズ

君と描き始める未来に

第3章 実家の魔の夜

「まあまあ~!こんな何考えてるか解らない子に、そんな理解してくれてるのね!香織さん、一生志信を宜しくね!何かあったら、いつでも私に言うのよ!」


「はい!ありがとうございます!お義母さん!」


二人は瞳を輝かせながら、手を握り合ってるし、おやじは泥酔で、畳の上に転がっていた。


はぁ…まぁ仲良くなってくれて良かったと言えば良かったのかな…。


母さんの俺への認識って、酷いよな。


そんなに、何かしたっけ?


「香織さん、それでね~父さんたらね~。」


女子トークならぬ女性トークが嬉しのか、香織はすっかり母さんの話し相手に、させられてる。


日本酒で、かなり飲まされてるしな…少し身体が揺れてるし…。


香織、限界かも。


相手に無理に合わせちゃうから、気を付けてやらないと!


「母さん!香織をそろそろ解放してやって!」


「え~!これからなのにぃ~!」


いい年して、口を尖らせてるなよ!


「志信しゃん…わたすぃ、大丈夫だよ~。」


イヤイヤ!呂律回ってないから!


「あっ!」


瞬間、香織は畳に転がり落ちた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ