テキストサイズ

君と描き始める未来に

第3章 実家の魔の夜

「香織…。」


「ん…志信…。」


瞳が濡れて、色気が増す。


ポッテリした下唇をくわえて舌先でなぞると、ビクッと君は身体を震わせる。


ゆっくり上唇にも伝わせて、少し開いた隙間から舌で、口内を沿っていく。


「ふっ!…んっ!」


くすぐったそうにモゾモゾするのが可愛い。


唇を少し離して、お互いの吐息を感じながら


「香織…愛してるよ…。」


「あ…わたしも…。」


あぁ…クラクラして、おかしくなりそうだ。


ギュッと力強く抱き締めて、俺は夢中で香織の唇を貪っていく。


「んん…はっ…。」


激しく舌を絡ませてながら、香織は息苦しさから出す声を何度も聞きたくて、鼻を塞ぐほど押し付けた。 


どうしようもなく、意地悪な気がするが、ギュッと俺の背中の服を握ってしがみつく君を離したくなかった。 


香織…香織!


結構時間が経った頃、ようやく唇を離すと


「はぁ~ふぅ…。」


息を切らして胸の中に、頭を埋めてきた。 


ストーリーメニュー

TOPTOPへ