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君と描き始める未来に

第4章 同盟軍

必死でエントランスにたどり着いたが…手遅れだった。


香織の座ってるソファーの周りに数名の同盟軍らしき人たちが囲んでいた。


「あっ!来ました。わざわざお相手頂き有り難うございました。」 


香織は、ニッコリ微笑んで深々と同盟軍にお辞儀をしている。


「いえいえ…小田切課長代理の奥様にお会い出来てわたくし達も光栄です~。」


何か…物々しい光景になっていた。


「いつも小田切を助けて頂きまして…心強いといつも聞かされております。」


更に満面に、微笑む香織…。


嘘…明らかに営業顔だ。


そして、こっちに向かって来て


「はい…この書類で大丈夫かしら?」


「うん…有り難う…。」


「皆さん親切ね!お茶まで出して頂いたわ!」


微笑む香織は、何か楽しそうだった。


とりあえず…大丈夫だったのかな?


「では、お忙しいところ、大変失礼致しました。」


今一度、綺麗にお辞儀して…見事な立ち振舞いで香織は、去って行く。


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