テキストサイズ

君と描き始める未来に

第4章 同盟軍

もしも…俺を心配させまいとしているのなら…そんな事させられない。


「香織…今朝の事なんだけどさ…。」


言いかけると、香織は少し目を開いたかと思うと、横に視線を避けた。


え…何だ!


やっぱり何かされたのか?


「あのさ…社員の子たちに…何か言われたりしなかったかな?」


「あ…うん…。」


今度は、顔が俯きになってしまった。


サー!!っと、血の気が引いていきそうになる。


「香織?」


「ビール…温くなっちゃうよ…。」


肩が微妙に、震えてる。


怖かったのかもしれない…ビールどころじゃないだろ!


グラスをテーブルに置いて、肩を掴み俯いた香織を覗き込もうとしたが、また横に背け 


「…くっ…。」


嗚咽を漏らし、口を押さえる。
何があったんだよ!?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ