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君と描き始める未来に

第4章 同盟軍

俺はどうだっただろう…。


もし、光花の前に香織と話す機会があったら…どうなってたんだろうな…。


「うん…色々あって出会ったから…あの橋の上で出会う意味があったんだと思う…。」


「うん…そうだね。」


光花の事、気にしてくれてるのかもしれないな…。


スキルス…胃癌で亡くなった、元恋人。


独りぼっちには、させたくなかった思いは変わらない。


香織は、俺の肩に頭を寄せて


「お互いが…お互いの泥臭いところから舐め合って出来上がった関係だから…。」


「うん…そうだね…俺はてっきり。」


「てっきり?何?」


「香織の好み…じゃないだろ…俺…。」


「ぶっ!!」


ほら、図星!


「はぁ~やっぱりな~!たまにテレビで香織好みのタレント出てると目付きが違うもん!」


「や!違うよ!鑑賞と現実は違うよ!志信を見てくれで好きになったんじゃないもん!」


真っ赤になって…可愛い。


押し倒しちゃおうかな…。


でも見てくれの好みは、変わるもんじゃないのか…。


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