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君と描き始める未来に

第2章 指輪と混乱と我慢

「いつも悪いな…。」


「あらあら~珍しく、しおらしいねぇ~!」


「ずっと会社休んだしな。」


「と、言っても3日じゃん!」


「ま…確かに…。」


そう…香織は3日間昏睡していた。


ずっと付き添ってる俺に、香織の母親が心配して


「小田切さん…寝てないでしょう。私が付いてますから、少し休んで。」


「いや…大丈夫です。香織さんの側に居させて下さい…。」


「…いつ意識が戻るか分からないし…。」


「お願いします…側に居たいんです!」


いい年した男が、本当に駄々っ子みたいだ。


「貴方が責任を感じる事ないのよ…。」


責任…あの時、俺も気に掛けていたら、もっと違う結果だったかもしれないのに。


「事故の時に…側に居たんです。」


「でも、小田切さん…香織の意識が戻っても障害が残るかもしれないのよ…。」


例え障害が残っても、意識さえ戻ってくれたら…目の前に居てくれたら、それだけでいい!


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