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君と描き始める未来に

第2章 指輪と混乱と我慢

「それでも、構いません!僕は香織さんと結婚したいんです!」


もう…一人にしないでくれ!


「ありがとう。香織も幸せね。でも…貴方に背負わせられないわ。」


母親は、真っ当な事を言った。


結婚もしてない俺に、香織を重荷にしたくないと思ってるんだろう。


でも…これだけは何に変えても譲れない!


「お願いします!香織さんの側に居させて下さい!お願いします!」


後先や常識や体裁なんて、考えてない。


ただただ、香織から離れたくなかった。


その時だった…


「ピピ…ピ…ピピ…ピ…。」


機械音が、変化を見せる。


香織!


「え…香織?」


手が動いて、俺を触ろうとしてるのが解り、掴んで頬に当てる。


「香織…香織!解るか!俺の事解るか!」


必死で、名前を呼ぶ。


頼む目覚めてくれ!


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