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君と描き始める未来に

第4章 同盟軍

「ふぅ…んっ!」


香織が何も考えてられなくなるくらい…不安を描き消すように、キツく抱き締めて執拗にキスをした。


同棲した時から、甘えられるようにしてきたけど、お互いの本心を隠して気持ちを詮索した歳月、嘉之で味わった疑心暗鬼…無意識に君は襲われてしまうのかもしれない…。


もしそれなら、全身全霊かけて拭ってあげないと。


「はぁ…はぁ。」


唇を少し離すと、香織は大きく息を吸う。


濡れた唇と瞳…ほんのり桜色の肌が俺を魅惑する。


ズルいよ…香織。


君を好きだと実感した時よりも、毎日君を好きになる。


「可愛い…。」


「ひゃっ!」


照れて、ギュッと目を瞑る。


本当にいつも、無防備だね。


きっと本当は…アイツだってこんな香織を手離したくなかった筈。


無条件で包みたくなる…そして逆に懐かれて…恐ろしいくらい心地良い。

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