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君と描き始める未来に

第5章 スイートホリデー

一時間後…

甘い余韻を味わいながら、唇を離す。


「はぁ…香織…大丈夫?」


虚ろな表情と、潤んだ瞳で


「…ん~ふわふわする…。」


ズキュン!
ヤバい…また頑張りたくなる。


自制心!自制心!
解禁したのになぁ~。


「ご飯…食べる?俺、作るよ。」


「んん…食べる…でも、お風呂入りたい…。」


確かに…


「じゃあ一緒に入ろっか…。」


すると一気に、スイッチが入る。


「えっ!無理、無理っ!」


「何で!今、散々…んぐっ!」


「やぁ~!意地悪!」


真っ赤になりながら、手で口を塞がれた。


手をどかして


「前に、今度って言ってたじゃん!」


「うっ…そうだけど…。」


よしっ!
流されやすい香織だ、押しきるぞ!


ってか、お風呂一つで子供みたいだな俺…。


「今日は、ずっとベタベタする日なんだよ!」


「えっ!本当に?」


「本当に…。」


そして君を、両腕で包み込んだ…。

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