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君と描き始める未来に

第5章 スイートホリデー

トマトソースに、茄子とモッツァレラとベーコンのシンプルなパスタに、香織が海藻スープとサラダを作ってくれた。


「昼間だけど、開けちゃう?」


俺はワインのボトルを持って、笑うと


「うん!飲みたい!志信のパスタに合いそうだね!」


リビングのテーブルにワイングラスも用意する。


一応、金曜日にDVDも借りてきた。 


「今回は、何借りたの?」


「ラブストーリーとファンタジーと、奥様の為にサスペンスも借りて来てますよ!」


「ははっ!ありがとう~!」


香織はテーブルをセッティングしながら、満面に微笑む。


「温かいうちに、食べよう!」


「うん!」


ワインのコルクを抜いて、グラスにコポコポ注ぐ音が、何とも言えなく幸せに感じた。


「じゃあ、乾杯!」


「素敵な休日にだね!」


チン…とグラスは、祝福の音色を響かせた。

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