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君と描き始める未来に

第5章 スイートホリデー

ワインをゆっくり空けながら、DVDの二本目に入っていく。


お互い肩を寄せながら、他愛なく作品に、感想を述べたりした。


色んな経験も、体験もしてきた…。


女性とも何人か付き合ってきた中や、光花と過ごした時間にも穏やかな時はあった…。


だけど、今…香織と過ごしてるこの時間は格別に幸せだった。


夢でも、見てるみたいだな…。


「志信…。」


「ん~。」


「私…凄い…幸せだな。」


キュン!
香織も同じ様に、思ってたのかな。


「俺も…このまま時間止まって欲しいくらい…。」


「ふふ…でも志信としたい事いっぱいあるから、止まったら出来なくなっちゃうな~。」


頭を肩に擦り寄せてくるのが、可愛い。


「そっか…一緒にいっぱい体験して、幸せに年とっていこうね。」


香織の頭と、肩を包み込む。


「うん…。」


俺は香織のつむじに、唇を押し当てて


『ずっと側に居てね…。』


そう、囁いた…。

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