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ただ…愛してる

第21章 貴女の温もり

病院の地下は
冷たく俺を迎えた。


奥さんと子供は泣きながら
平松さんの亡骸を抱き締めていた



俺は…
『嘘だよね…また、ドッキリだよね。』



あんたが死ぬなよ
俺を俺を庇ったから…


『なんなんだよ。あんたがあんたが
居ないと俺は…誰に恩返しをしたら
いんだよ!』



奥さんは
泣きながら俺に
クロスのネックレスを渡した



『あなたが…したほうが平松も
喜ぶから…彼を…彼を忘れないで』



俺は…嗚咽が口からでる
そして…長い夜が俺を飲み込む

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