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ただ…愛してる

第4章 抱き締めたい

はなこさんは…本当にくるのか
なんでか…はなこさんを待つのは
怖くない…怖くなんかない


早く…来てよ…こわい


身体が、震えてきた


はなこさん…


走る音と荒い息づかい

俺の目の前に
白いスニーカーが立ち止まり


上を見上げた




はなこさんは
写真から飛び出したような
そのまんまだった


『あんた。こんなとこにいたら
あかんよ。寝とかないと、』



はなこさん
もっと顔見せて


『本当にきたんだ…』

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