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ただ…愛してる

第6章 会いたい。

今朝は、難波へ買い物に出掛けた

昼間の少し暑い太陽が
俺の蒼白い体を焼いた。


携帯がなる。


ブランドショップの右に自販機が
あった日影になっている場所に
入る。


『なに?』


しつけーな。


『なにしてんの?』彼女の声は重い


かんけーないだろ。


『買い物』



『冷たいなぁ…誘ってよ』


絶対いやだ


『なにいってんの。彼氏に叱られる』



『うん…』暗い声




彼氏ともめたか…



『ぢゃ。俺は一人じゃないから』



『あ。ごめんね♪またね…』


くだらねーな



俺は…一人だよ。お前に裏切られてからな。




lineが鳴った…



はなこさん



『もしもーし。あいと君みっけ!』



『え!』周りを見回した



交差点向こうに

手を振る女性

ニーハイブーツにチェックの赤シャツ
ジーンズ


ほんとに…年齢わかんねー。



赤から青にかわり

走るはなこさん。


『イヤッホ。偶然だね。すんごいこわい顔で信号待ちしてたからビックリしたわよ』



見られてた。



『いや。久しぶりの外暑くてさ。
なにしてんの?』



なんか…俺嬉しい
やっぱ綺麗だわ



『仕事だよ。仕事(笑)アパレルだからさ
このさきに職場あるから』



はなこさん…
昨日と違う



『いま時間ある?』



『あるよー。お腹大丈夫なの?』



二人は、長い商店街を歩きながら
カフェテリアに入った。

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