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ただ…愛してる

第8章 甘く切なすぎる夜に

唇は重なり

俺の額にもキスをした

そして…俺は
はなこさんを抱きかかえ



ベットへ



『あたしの旦那は、見向きもしない
抱きもしない。もうあたしはあの
家でわ…透明人間なの。』


はなこは…キスをしながら
あいとの背中に爪を立てる




『はなこさん…俺は…はなこさんが
必要なんだ。そばにいてよ』




身体中を愛撫する
求めあう
僕らは…何度も求め


何度も
はなこさんの中に俺を吐き出した。


体の相性がこんなにいい人を
はじめて知る


白い背中から滑り落ちそうな
月夜に照らされて


はなこさんは
ベットから這い出して
俺にキスをして
帰りの準備をした。




『また、来てもいい?』

優しい指先は
額を撫でた



『いつでもきて…いや、帰らないで』




行かないで…




『ごめんね。lineするね♪』


伏し目がちに
横顔が俺を横切った。

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