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ただ…愛してる

第18章 愛しくて

信号待ちの人の中に
はなこさんに似た女性がいた。



俺は…立ち上がり
階段を降りて
走り出した。



その女性の前に立ちはだかり


『はぁはぁはぁ…はなこさん…』と

顔を見た


『あれ。ビックリした。お久し振り
元気だった?』


はなこさんは
髪が伸びて…更に綺麗になっていた
俺の手の届かない存在に…



『はなこさんは…元気だった?』


俺のばか



『元気よ。あなたも元気でね。さよなら』


颯爽と振り返らず
俺の横を過ぎた…



俺の心が砕けた…


もう
通わないの?ねぇ

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