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ただ…愛してる

第20章 家族になる日

はなこさんのマンションに
俺は…引っ越した。
別々に暮らす意味がみつからないから
俺が勝手にマンションを解約し
コロコロと転がり込み
はなこさんは…呆れていた…いや
笑顔で、俺を迎えた。


息子君は…のちに名前を教えてくれた
『おにぃちゃん。息子君ぢゃなくてさ
僕、隼人だよ。は や と 』


息子君が俺をおにぃちゃんじゃなく

『あいと君』と言ってきた。

なんか
くすぐったかった。


冬が本番になり…X'masの日

幼稚園は冬休みに入っていた


隼人はあいとに連れられ
何処かに出掛けていた


はなこさんは
ケーキを作りながら
二人の帰宅を待っている



幸せな日々に
満足していた。



何時間待っても帰宅しない二人の
携帯を鳴らした



窓には
うっすらと雪が積もりはじめ


はなこは
バラードを聴きながら
二人を待った。

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