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　ソニンは無意識の中にそっと吐息を洩らした。ソニンのすぐ前に背を向けて座るタリム姫には、気づいた風もない。もっとも、優しい姫はお付きの侍女が勤務中に溜め息を一つついたところで、今更咎め立てしたりはしないだろう。