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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「高橋さん、もう少ししたら店長来るから。」


「ありがと~!」


呑気に店内のソファーに腰を降ろし、近くを通った柴多に話し掛ける。


「あっ!柴多さん、それ新作っすか?」


「はい…着てみます?」


「いや!こないだ試着したんですよ~!」


「そうですか…。」


「ここのブランド、柴多さんみたいな人が似合いますよね!今度、撮影しませんかぁ~?」


「どうも…一応、店員なんで…。」


この二人のやり取り…何か最初からギスギスしてるんだよね。


誰にで明るく接する、柴多らしくない。


それともイライラ名人の高橋さんの才能か?


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