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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

そんなやり取りを見守ってると、店長がやっと来て


「樹くん、お待たせ!」


「いや~待っちゃいました。」


冗談でも厚かましい。


あんたがいきなり現れたんだろうが!


ため息を吐いてると、何気に柴多と目が合って、お互い苦笑い。


「詞…さっきの矢尾様のアイテムなんだけどさ…」


「んっ?」


「宮脇ちゃん!じゃあ、俺帰るね~!」


話を割って、馴れ馴れしく肩を叩いていく。 

「ご自由に~。」


「あら、ツレないねぇ~。後、さっきのお客さん…。」


ツレるか!
それも、見てたのかよ!


「何っ?」


「つまんないコーディネートだったよね。」


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