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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「ちょっと!勝手に上がり込まないでよっ!」 


「え~!ここで裸で、抱き合った仲じゃな~い!別に今更照れる事もないよ。」


私は、裸じゃなかったし!
照れてないから!


「ビール買って来たから飲もうよ!あっ、これ蕎麦ね!」


「蕎麦…。」


「だって引っ越しだから!」


今時、蕎麦持って挨拶回らないだろ…。


「ガス代…浮かす気?」


私の言葉に、高橋さんは一瞬固まる


「トキメイちゃった俺…。宮脇ちゃん、やっぱり好きだわ~!」


乙女ポーズまでしてるし!


馬鹿にしてるぅ~!


「高橋さん!わっ!やっ!」


高橋さんは、いきなり私を抱き締めて身体を壁に押し付けた。


「キスした時みたいだね…。」


声のトーンを下げて、鼻先がくっ付きそうな位置で囁いてきた。

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