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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

近すぎて…高橋さん顔が見えない。


「本気…?柴多さんの事、好きなの?」 


なっ…!


「す、好きだよ!」


「嘘だろ。」


むっ!!


「親友から始めたっていいじゃん!柴多は、一番信頼出来るし、優しいもん!」


アンタみたいに、胡散臭くない!


高橋さんは、片手で私の頬を包み、食い入る様に目を合わせてきて


「で…やっちゃった?」


「ちょっと!」


言えるか!


「比べてみてよ…どっちが気持ちイイか。」


「はぁ?」


意味解らん!と、思ったら、あっという間に唇が塞がれた。


「んっ!んんん!」


もがいても、ビクともしない。


怖いくらい、力強かった。


「ん~!んふっ…。」


頭を押し付けられ、背中もガッチリ腕で、締め付けられる。 

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