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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

何でよ…柴多と付き合うって言ったのに…。


何でこんなこと…


「はぁ…うっ…。」


少し離れたが、顔の向きを直ぐに変えて、また塞がれたる。


クチュクチュクチュ…。


絡み合う音が、頭の中に反響する。


やぁ…ダメ…だって…。


理性を振るい立たせるが、身体が反応してしまう。


私の意識は、次第に高橋さんに委ねられていく。


濡れた唇が離れ、


「はぁ…身体は…正直だよ…。」


ゾクリッ!


「嫌…こんなの…裏切りになる…。離して!」


「大丈夫…俺に襲われてるだけだよ…。」


「そうゆう問題じゃ…あっ!止め…。」


顔を背けても、結局ムダな抵抗だ。


「んふっ…ん~!」


高橋さんの手が、私のパンツのホックに手を掛けてきた。


嘘でしょ!本気?


ドンドンドン!!


瞬間、もの凄いドアをノックする音がした。

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