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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

ヤバいっ!離れてよ!


「宮脇さん、居ますか~!」


ドックン!


絶体絶命だ…。


「あああっ!!高橋樹っ!何で~?」


「西垣さん…これはね…。」


辛うじて唇は離れたが、私を腕で囲ってる体勢になっている。


「え~!二人って!?」


目が剥き出しになってる西垣さんに、高橋さんはジッと見てるだけだった。


こんな時に限って、なんで何も言わないのよ!


てか、この体勢をどうにかして!



一瞬の沈黙…。




これから、このアパートを舞台に色んな事が起きてくるなんて知るよしもなく…。






絡まった糸は、更に絡まっていくだけだった…。

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