テキストサイズ

そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

宮脇さんは、高橋さんを睨みながら


「はぁ…分かった!じゃあ、準備するから二人とも取り敢えずいったん帰って!」


「了解でぇ~す!」


「え~!」


高橋さんは、まだ何か用事があり気だったけど、一緒に外に出されてしまった。


二人っきりで何かされるよか、良かったわ~。


「じゃあ高橋さん、また夜に!色々買って行きますね!」


「は~い!宜しく~。」


先ずは、初めの一歩だ!


ガチャ!


背後から、ドアが開く音がした。


私と高橋さんは視線を向けると、真上に住む『人見(ひとみ)』さんが、コンビニ袋ぶらさげて戻って来た。


洒落っ気ない髪の合間から、ジロリとこっちを見る。


いかにもオタクっぽい、コイツが私は苦手だが、いつもジッ見られてる気がする。


まっ!私が魅力的だから、仕方ない!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ