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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

高橋さんは呑気に


「隣に引っ越して来ました~!高橋でっす!宜しく頼みまぁ~す。」


私を押し退け、人見さんに何か渡している。


「あっ…ども…。」


「あ~!これっ好きなの?何かどっかで見たことあるな!」


高橋さんは人見さんのリュックのキーホルダーに、食い付いた。


「あっ…いや……はい。」


「何だっけ、この人?」


「マヨ…ピョンです…。」


「へぇ~!マヨピョンか!」


げっ!!
人見さんて、『マヨピョン』のファンなんだ!


余り視界に入れない様にしてたから、キーホルダーまで気付かなかった!


話を盛り上げ様とする高橋さんに人見さんは


「自分…これから用事あるので…すみません…。」


「あっ!ごめんね~!」


いそいそと部屋に、戻ってしまった。


こらぁ~!せっかく高橋さんが盛り上げてくれてるのに!


暗い奴は、やっぱりダメね!

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