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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

だから、食事に誘って確かめてみた。


特にカラオケは、難しくない曲とは言え、知らない人間がいきなり一回聴いただけであんなに、完璧に歌える訳ない。


得点なんて関係ない…歌い回し、イントネーション…
何より声…マヨピョンそのもの。


確認したかったとは言え、少し後悔もした。


「正に…知らぬも仏…。」


知らなくていい事だって、あるんだ…。


ただ…あのピアスだけは、マヨピョンに着けて欲しかったから。


西垣さんが着けてた瞬間、自分は変な行動をしてしまった。


もし…西垣さんがマヨピョンなら…マヨピョンが、好きなのは…『高橋さん』なんだ。


高橋さんみたいに、ならないと!
咄嗟にあんな自分らしかぬ行動取ってしまった…。


更に…


『キス…させて下さい。』


あんな事まで、してしまう始末…。


「はぁ…シャワーでも浴びるか…。」


チャットから退出しようとした時…


『マヨピョン…今日も君のタメに…愛を語らいにきたぴょんぴょん!』


来た!マッドラバー。

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