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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

顔は見えないが、チャット内に緊張が走る。


暗黙の了解で、とにかく『無視』をする。


ちょっとでも構ったら、この手は増長してくるからだ。


チャットを出ていくまで、住人は他愛ない話でやり過ごす。


でも…挑発的な書き込みもしてくるから、正直感情が掻き乱される。


『こないだのオフ会、楽しかったぴょんぴょん!ジャンケン大会負けて悔しいぴょんぴょん。』


チッ…来てたのか…。


騒ぎとか起こした訳じゃないけど、マヨピュンに近付ける所まで来るって事だ。


『プレゼント…気に入ってくれたかな~ぴょんぴょん』


わざわざ『ぴょんぴょん』付けるのも気持ち悪い…。


プレゼントか…何だろう…大したもんじゃないだろうな…。


このまま、早く退出してくれ!


そう思った矢先…


『これで…君の場所…いつでも解るぴょんぴょん!』


「なっ!どうゆう意味だ!」


流石に、動揺した。


そして、チャットルートも勿論、騒ぎ始める。

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