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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

ピロリロ~!


コンビニの自動ドアが、開き来客を知らせるメロディが鳴る。 


「いらっしゃいまぁ~あぁ…せ…。」


露骨に変な顔をする、西垣さん。


「お客にその態度は、どうなんですか?」


淡々と指摘すると


「すみません…。」


唇を尖らせ…視線を避ける。


ズキ…また、鈍い感覚が胸に走る。


何処か具合でも、悪いのかな…。


この感覚が何なのかは、全然解らなかった。


アパートの近くにもコンビニはある…。
でも、敢えて隣町の西垣さんのバイト先までやって来た。


そう…ダメ元…『マヨピョン=西垣』さんの法則。


出来たら違って欲しいと願いながらも…もし彼女がマヨピョンなら…
マッドラバーから守れるかもしれない…。


それも、自分がマヨピョンをだ。


適当に物色して、カゴに入れる。


レジに行くと、西垣さんはピアスを着けたままだった。

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