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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

マッドラバーは、同じ様な書き込みを繰り返して、30分程で居なくなった。


奴の書き込みは、自分がハッキングの要領でディレートしていく。


奴の足跡を解析して、毎回ブロックを掛けるが、それでも掻い潜ってきていたちごっこだ。


理不尽な自己主張だったが、住民には確実にダメージを与えた。


それは…マヨピョンに何かあったらどうしよう…。


そんな不安が、刻み込まれた。


何とかしないと…最悪な事態になる前に…。


奴を近付けない方法を考える…。


オフ会に参加する面子は、大抵同じ顔ぶれが多い…。


マヨピョンのホームページに入り、オフ会の状況を確認するが、ファンは所詮素人…画像は出されてないし、顔が映りそうなのは、加工されていた。


マッドがマヨピョンに発信器を渡したとしたら…
それを見付けるのが先決だが…。


また、自分の足下の床を見る…。


ダメ元で…調べるか…。


今日は、風呂に入って寝ることにする。


そして…明日から行動を決行に移す事にした。

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