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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

「西垣さん…また食事に行きませんか?」


取り敢えず…また、ゆっくり話す機会を作る事にする。


「はぁ~?また!」


明らかに、嫌な顔だ。


ズキン…今度は、ハッキリ痛みを感じた。


西垣さんが、マヨピョンかもしれないからかな…だから避けられると、気分が良くないのか…。


でも、どんな態度取られても、今は発信器を見付けるのが最優先だ。


感傷なんて、必要ない…。


「はい…また、奢りますよ。西垣さんとは、趣味も合うみたいだから、楽しいし…。」


八割ウソだ。


「なっ…何、言っちゃってるの!」


西垣さんは、照れて赤くなった。


単純な人だな…解りやすくていいけど…。


ちょっと、笑いが込み上げそうになる。


「ダメですか?」


買った商品を受け取りながら、再度聞くと


「しょうがないわね!そんなに言うなら、行ってあげるわよ!」


ノッてきたな…。


「有り難うございます…。プランは任せますので。」


「分かったわ!」


楽しそうな西垣さんの顔に、また和牛ステーキかな…と頭を過らせてコンビニを出て行った。

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