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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

「あっ!ちょっと!」


本当に一寸先も読み難い人だな…。


人の気も知らずに、西垣さんは


「焼き肉~焼き肉~君は肉い奴~!」


「え…?」


「でも~堪らなくジュ~シ~なカルビちゃ~ん!」


いきなり焼き肉の歌を作詞作曲し出した。


鼻歌混じりに次々に、歌詞を紡ぎ…音を載せる…。


ドックン…
この雰囲気……似てる…。


やっぱり…マヨピョンに重なってしまう…。


「西垣さん…何ですか…それ…」


「うんまぁ~失礼な!即興で、曲を披露して差しあげてるのに!」


「そうですか…サンチェに巻いたら…何タレにしますか?」


「そりゃぁ~やっぱり、マヨ……マッコリ飲む?」


「マッコリ…ですか…?今、マヨネーズって言い掛けませんでした?」


「マッコリよっ!」


大声で叫んで、改札に入ってしまったけど……


ちょっと恥ずかしいと思ったし…
サンチェにマッコリは…
無いだろう…。


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