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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

アパートの最寄り駅の焼肉屋に着いて中に入り、席に案内されると…


「あれ~!人見んと西垣さんじゃ~ん!」


聞き覚えのある声が、背中に投げられた。


自分が振り返るより先に、西垣さんが反応する。 


「高橋さんっ!」


「高橋さん…いらしたんですか…」


このタイミングで高橋さんに会えたのは、少し心強かった。


それに…


「今晩は…先日はお世話になりました…保科さん」


「こちらこそ…ここでお会いするなんて奇遇ですね…」


上着は脱いでいるけど、焼肉屋でもネクタイをしっかり締めてる保科さんは、相変わらず紳士的だ。


西垣さんは保科さんが苦手みたいで、少し顔が曇る。


「どうも…」


微妙な頭の下げ方をしてるし…。


透かさず高橋さんが


「良かったら一緒しちゃう~?俺たちも、焼き始めたばかりだしぃ」


ニコニコ笑いながら、誘ってくれた。


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