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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

そして…


暴れるマッドの腕を縛り終わる頃に、警察が駆けつけて来た…。


「君たち!大丈夫かい!?」


「はぁ~い!大丈夫ですよ~!」


高橋さんは両腕を大きく広げて、アピールしたが、足の下に敷かれているマッドは、まだ執念深く


「離せぇ~!マヨピョンは俺のだピョ~ン!」


叫んでいる。


ゾクッ…

背中に寒気が走り、一気に嫌悪感が湧き上がる。


明らかにマヨピョン狂いだ…。


でも…


自分も…もしかしたら…
マッドと紙一重だったんじゃなかろうか…。


西垣さんの方を振り向くと、呆然と佇んでいた。


「西垣さん…」


駆け寄って行きたいのに、なんだか足が竦む。


「人見ん…任せて…」


高橋さんが自分の肩に手を載せて、ウィンクをした。


あぁ…そうか…
自分なんかより…高橋さんに任せる方がせいかいかもしれない…。


「はい…お願いします…」


そうだ…これでもう…
西垣さんんと一緒に居る必要は…

ないんだから…。


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