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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

高橋さんは、大きく息を吸い込み…


「宮脇ちゃぁぁぁ~ん!」


「なっ!?」


呼ばれたのは…


「なによっ!煩いわね!そんな大きな声出さなくても大丈夫よ!」


宮脇さんだった。


宮脇さんは階段を急いで降りて来て、ハンディカムを高橋さんに叩き付けた。


「はいっ!一部始終撮ったわよ!」


「サンキュ~流石ぁ~頼れるわ~!お礼のキッス!」


「要らんわっ!」


唇を突き出して襲う高橋さんを本気で嫌がる宮脇さん。


高橋さんくらいのイケメンなら、冗談でもキスくらい許せそうだけど


「ウザいっ!たくっあんたの使いっ走りじゃないのよ私は!」


「えぇ~未来のパートナーに冷たいな~!」


「勝手に決めるな!」


「もう決まってんの!今日は我慢するから、あっち頼むよ~」


宮脇さんは我に返った顔になり


「あ…了解!」


長い足を広げて、西垣さんの所の駆け付けて行った。


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