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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

「カンパァ~イ!!」


コンビニで買って来た缶ビールで、男三人乾杯をする。


「いあやぁ~!南野さんカッコ良かったぁ~!俺が女だったらアレで惚れちゃうね!」


そう言って俺を褒め上げるのは、最近俺の部屋の上に引っ越してきた、ファッションモデルをしている『高橋樹』


何もしなくても立っているだけでモテそうなイケメンだ。


「本当に…助かりまた。南野さんのお陰です」


正反対に見るからに真面目そうなインテリタイプの人見さんは、俺の営業顧客で、毎回快く浄水器のカートリッジを交換してくれたりと、営業成績に貢献してくれている素晴らしい青年だ!


「何か良く解らなかったけど、見るからに悪人そうで、人見さんを襲うとしていたから、勝手に身体が動いたんですよ~!」


そしてさっき…
住んでるアパートの前で、変質者を投げ飛ばした俺…『南野昴』


体育会系の営業マンだ。


昔からやっていた柔道が役に立ち、人助けが出来たらしい。


助けたのは隣に住む西垣さんだが、詳しい事は良く解らない。


取り敢えず、高橋さんの部屋で三人で飲む事になって、今に至る。


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