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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

高橋さんは、ハートを左右に揺らしながら


「んで~南野さんは…あの三人の中で誰が本命だにょん?」


いきなり核心を突いてきた!
高橋さんの心理攻撃…
侮れないな…。


「そ…それは…」


武術を嗜む者…
容易に弱みを見せてはいけないとの本能が働いたのか、俺は言葉に詰まった。


「因みに俺は宮脇ちゃん狙ってるし、人見んは西垣さん狙いだから、どっちかならライバルになるにょ~ん」


「え…宮脇さん?」


少しふざけた口調で高橋さんは言ったが、缶ビール越しに俺を見る目が本気なのが伝わってきて、何だか胸がドスッと殴られた様な衝撃にを受けた。


そうか…高橋さんは宮脇さんに惚れてるのか…


それに…人見さんは、西垣さん…


そして…俺の意中の人は…


「東さんです!俺の隣の東さんに俺は一目惚れしたんで、お二人のライバルになる事はありません!」


思わず力説しながら、暴露してしまった!


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