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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

なんだろう…
普段お世話になっている、人見さんの微妙な感じが気になるが…


「南野さん、そんなに交流深めたいのは営業に繋げたいの~?」


高橋さんが、アタリメを歯に咥えながら質問してきた。


それにしても高橋さん!
イカを囓っている姿も様になっているな~!


「いえっ!そういう下心ではないです!」


「へぇ~じゃぁ他の下心?」


高橋さんは両手でハートの形を作って、意味深に笑った。


そして…
その途端俺の顔は真っ赤になり、心臓が口から飛び出しそうなくらい跳ね上がる。


「なななな、なんで分かったんすか!?」


単純で嘘が付けない俺は、まんまと高橋さんの術中にハメられて行く。


「ん~?いや~女子を誘うって言った時の南野さんの目の輝きがハート型だっただけだにょん!」


「マジっすか!?」


俺は恥ずかしくなって、慌てて両手で目を塞ぐ。


「高橋さん…『にょん』って…」


それより人見さんは他の事が気になっているみたいだった。


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