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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

「バーベキューですか?」


新しい封筒を受け取った人見さんは苦笑いをしながら、中身を抜き出してパーティーの話に乗ってきてくれる。


そんな人見さんの心遣いに、目頭が熱くなりそうだった。


真面目を絵に描いたようような人だが、本当に良い人だ!


最初は暗い雰囲気のあったが、最近垢抜けてきた気がするなぁ〜。


「南野さん…どうかしました?」


腕を組んでウンウン頷いている俺を人見さんは怪訝な顔で呼びかける。


「おっと、失礼!思い出に耽ってしまいました」


「思い出?」


多分人見さんの性分なんだろう。


細かいところまで突っ込まれ、単細胞な俺は内心焦ってしまう。


「ははは〜!大したことないすっよ!そうそう、バーベキューです!時期的には早いかもしれませんが気候も暖かくなってきたから交流も兼ねてどうかと思いまして!」


「あぁ…そうですね。流石、行動早いですね」


昨晩の男子会で女子とも一緒に飲み会をしようと言っていたから、早速行動に出たと思ったようだ。

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