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そして僕等は絡み合う

第5章 南野 昴の場合

それもあるが、今朝東さんと約束したからとは言えないな…。


「えぇ〜!善は急げって言いますからね!ご都合はどうですかね?」


お得意の爽やか営業スマイルで笑って見せる。


人見さんはプリントを見ながら、考え込むように指を顎に当てた。


あれれれ?
都合が悪いのだろうか?


「参加自体は大丈夫なんですけど、自分インドア派なので余りアウトドアなことしたことなくて…。行っても邪魔になりませんかね?」


「いえいえ!全然大丈夫です!そんな小難しいことをする訳でもありませんから〜!」


人見さんが躊躇していた理由が分かって、大したことじゃなくて安堵する。


「そうですか?でも何かお手伝い出来ることはしますので」


「おおっ〜!それは心強い!では参加でいいっすね!」


「はい、宜しくお願いします」


少し照れ臭そうに笑った人見さんは、普段の冷静な顔と違って
年相応の青年の表情をしていた。

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